2020年4月1日より薬価改定となりました。※平均3万円(保険適用)※患者さまによって異なる場合があります。
ゾレアってなに?
ゾレアは、季節性アレルギー性鼻炎に対して効果を発揮するお薬です。 季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)では、アレルギー反応による炎症によって、鼻水・鼻閉やくしゃみ、目のかゆみなどの症状が起こります。(季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)のしくみはこちら) ゾレアは花粉のIgEと結合し、IgEとマスト細胞の結合を邪魔することで、アレルギー反応=炎症を、その元から抑えます。
-ゾレアの効果
- 気管支喘息
(既存治療によっても喘息症状をコントロールできない難治の患者に限る) - 季節性アレルギー性鼻炎
(既存治療で効果不十分な重症又は最重症患者に限る) - 特発性の慢性蕁麻疹
(既存治療で効果不十分な患者に限る)
-ゾレアによる治療を受けるのに必要なこと
ゾレアによる治療を受けるには、以下の条件を満たしている必要があります。
- 季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)の薬を使用した
- 上記の治療をおこなったにもかかわらず、効果が不十分で重症または最重症の状態であった
- 血液中の総IgE値が30~1,500 IU/mLの範囲にある
- アレルギーがある(アレルギー抗原(スギ花粉)に対して陽性反応を示す)
- 12歳以上で、体重が20~150kgの範囲にある
ゾレアによる治療とは
ゾレアは月に1~2回、病医院にて、皮下に注射していただきます。
ゾレアは通常、1回75~600mgを2週間または4週間ごとに医療機関を受診して、皮下に注射していただくお薬です。
治療は原則として原因である花粉の飛散時期に応じて行います。自己判断でほかの処方薬を減量または中止しないでください。
ゾレアの投与量と投与間隔は、体重と血液中のIgE※の量によって設定されるため、患者さんごとに異なります。
※IgE:アレルギー反応が起こる際に重要な役割をもつといわれる物質で、アレルギー体質の患者さんの血液中に多く存在しています。
-ゾレアの副作用とは-
ゾレアの主な副作用は、注射部位の赤みや腫れです。
ゾレアの投与で予想される主な副作用は、注射部位の反応です。
国内の臨床試験でもっとも多くみられた副作用は、注射した場所が赤くなったり、腫れたりする症状でした。
ゾレアの投与後は、以下の症状に注意してください。
気管支のけいれん / 失神 / 全身のかゆみ / 呼吸困難 / たちくらみ / くちびる、舌、のどの奥の腫れ / 血圧低下 / 蕁麻疹血圧低下 / 蕁麻疹
-ゾレア服用時の注意-
自己判断でほかの処方薬を減量または中止しないでください。
ゾレアは、すでに起こっている症状を速やかに軽減する薬剤ではありません。ほかの処方薬を減量または中止するときは、必ず主治医の判断に従ってください。
絶対に、自己判断で薬を減らしたりやめたりしてはいけません。
また、ゾレアはIgEの働きを抑制します。IgEは寄生虫感染に対する防御機能をもつので、この薬を使用中に寄生虫感染のリスクが高い地域へ旅行する場合には、注意が必要です。医師に相談してください。
ゾレアの使用で、めまい、疲労、失神があらわれたり、眠気でぼんやりしたりすることがありますので、自動車の運転など危険を伴う機械の操作には注意してください。
–ゾレアの効能又は効果-
- 気管支喘息(既存治療によっても喘息症状をコントロールできない難治の患者に限る)
- 季節性アレルギー性鼻炎(既存治療で効果不十分な重症又は最重症患者に限る)
- 特発性の慢性蕁麻疹(既存治療で効果不十分な患者に限る)